忘却はより良い前進を生むのか？

ミシェル・ゴンドリー作品の「うたかたの日々」が公開になったので、
先日、久々に同監督作品のエターナル・サンシャインを鑑賞。





久々に見たけれど、やっぱりいいよね。
ケイト・ウィンスレッドは好きな女優さんだし。
ジム・キャリーもこの映画では他の作品と全然違って、
押さえた演技がすごく良い。

そして、「どうしてこれがヒロインなのか謎」とスパイダーマンの時に思った、
キルスティン・ダンストが、この映画だとなんだかめちゃくちゃカワイイ。

うーん、でもなんでスパイダーマンではヒロインだったんだろうか・・・。
今だに謎。女優ってすごい。

ホントは、新作の「ムードインディゴ・うたかたの日々」を
見てから書こうと思ったのだけれど、
なんともタイムリーなニュースを見たので、
思わず書いてしまった。

マウスの脳で「偽の記憶を形成」というニュース。

元々、虐待や事件などの記憶を消すために、
似たようなことはすでに行われていたのだと思うけれど、
このエターナル・サンシャインでの、記憶除去手術が、
決してSFまがいの出来事ではなく、
実際に普通に世の中で当たり前のように実用化する可能性も出て来たのかなと、
思ってしまった。

このエターナル・サンシャインの中での「記憶除去手術」は、
結構リアルで、妙なSF映画のように、いきなり薬だとか、
頭に何か電流を流して・・・っていう突拍子も無い方法ではなく、
実際に、「忘れたい事柄」を患者？の口から聞き出し、録音し、
思い出の品などを全て集めて・・・っていう方法がアナログ感もあってリアルで、
この映画を最初に見た時も、
「近い将来ホントにこういう病院が普通にでてきそう。」と思ったものなのだ。

そういえば、中山美穂主演の「眠れぬ森」ってドラマも、中山美穂は、
幼い頃の家族殺害事件の衝撃的で不幸な記憶を、
催眠療法で封印されて忘れている。という話だった。
実際に重度の不幸な経験などは、本当に、記憶を消してしまった方が、
身体にもその人の将来のためにも良いのではないかと思ったりする。

監禁されたり、レイプや、犯罪に巻き込まれたり、イジメ．．．
そういう経験はトラウマになって、
将来、社会人になった時の人格にも影響する場合は、
特定の記憶を消すという方法があれば、違った明るい人生をおくることができるのではないか？と思ったりする。

当然、この映画のように、短絡的に恋愛の記憶を消すということは、
そんなに簡単に近い将来行われないことかもしれないけれど、
でも、実際に、恋愛の苦い記憶や、思い出したくない過去を引きずって
その後の恋愛に影響するのであれば、
少子高齢化を防ぐためにも、こういう治療があってもいいのかもしれない。

けれど、その恋愛の記憶を消されても、もう一度同じ人に巡り会って、
やっぱり好きになってしまう。という気持ちもわかる。

そういえば、漫画のキャッツアイの終わり方がそうだったね。


「もう一度、彼女と恋愛できる」



この映画にあった、
「忘却はより良い前進を生む」

結局最後はこの言葉は否定されたけれど、

実際にはそうなんだと思う。それが理想。

人には忘れたいことが必ず一つはあって、
それを忘れられるほどの「より良い時」を作れる人になれるのが理想なんだろうな。

でも、なかなかそうなれない。

人生は難しい。。

中途半端なカレー味

先日、仕事もあって久々に原宿ラフォーレに。

ちょうどお昼前後だったので、絶対に食べようと決めていた
F.O.B COOPでのランチ。

ホントに昔っから・・・私が学生の頃から
「リアルなフランスを再現」したカフェ＆雑貨で好きな店で。
ウチの食器もここで買った物が多い。

で、カフェメニューもまさに「いやーこれはパリだよね」って感じ。

コーヒーの味も、海外のコーヒーの味。なんだろう。
このちょっと大雑把でざっくりした感じ。かといってアメリカンなざっくりさじゃない。
シアトル仕込みのなんちゃらコーヒーとは全く別もの。

頼んだのはサラダランチ。

いやーホントに野菜とちょっと鶏肉の薄切りとタマゴだけ。
男性はこんなの見たらひっくり帰ると思われる。

そして・・・・

これぞまさに「欧州でありがち」な
「中途半端なカレー味」のオランデーズソースっぽいものがかかっているじゃないか！？

決してこの「中途半端なカレー味」は「めちゃくちゃ美味しい」訳じゃない。
むしろ「何故これをカレー味にする？」って思ってしまうほど、
微妙なのである。

でもまさにこれこそが、欧州っぽさ満載。
（ただし、イタリアやスペインやギリシャではこういうのは無いと思われる）

なんだろうか？日本でいう、ちょっとしたソース味みたいなノリなんだろうか？

おそらく欧州の皆様はこの「カレー味」的なスパイスを、
「ちょっと、塩、胡椒」をいれるノリで、
一緒に「カレースパイスを少々」って感じでいれるんだと思う。

まさに味の配分としては、そういう微妙な感じ。

オランダのコロッケも、この微妙なカレー味がするし、
ドイツのカリーグルストもそうなのだ。

この写真はカリーグルストではないのだけれど、
ベルリンの動物園内のカフェで食べたもので、
やはりびみょーなカレー味。
サラダのマカロニサラダ系にもそういう味が入っていたような記憶がある。

正直、この「中途半端なカレー味」を口にする度に
「何故この使い方？」とホントに突っ込みをいれたくなるのだけれど、
それが知らず知らずのうちに、
なんだか、「これが無いとちょっと寂しいかも」と思えてくるから不思議。

まさにこれこそが、欧州の庶民のいつもの味なのかもしれない。

F.O.B COOPでこのほぼ野菜だけのサラダランチの、中途半端なカレー味ソース。を
食べながらそう感じた。

こういうのを食べてると行きたくなるのが、オランダのLa place.

前出でもあるけれど、オランダ国内にかなりある、セルフサービスのカフェで、
そこそこな値段するのだけれど、メニューがどれも魅力的なんだよね。

日本にもこういう店出来て欲しいわ。

孤独のグルメで集客？

Jリーグが、また以前のような２ステージ制になるということが、
先日決定されてしまいました。

賛成という声をほとんど聞かないけれど、
大人の中の、さらに大人の事情なんだなあと思うわけで、
消費税と一緒で、どんなに末端のものが声をあげても、
もう、こういうものは覆らないという
お決まりの法則なんだと思われるのでしょうがない。

要するにJリーグの集客を上げたいってことらしい。

確かにスカパー（オンデマンド含む）で契約すれば見られるものの、
いわゆる「ちょっと興味あるけど、有料放送に手を出すほどじゃない」という
「ライト層」なる人達は、明らかに遠のく一方で、
足をツッコミまくってしまった、コア層だけが内輪受けで盛り上がる。
っていうような状態になってることは否めない。

今海外で活躍している、ウッチーや長友が以前どこのクラブにいたのか？
吉田麻也や、本田が以前グランパスに居たことなんて、
全く今の「代表の試合はみるよ」っていう方々は、知らないんではないのかと。

いやいやいやいや、２ステージでチャンピオンシップをやる前に、
もっと集客方法考えようよ。ってことにはならないのか？

自宅で、ソファに寝っ転がりながら、
孤独のグルメをぼーっと見ながら思っていた。。

ぉぉ、そうだ、Jリーグは「孤独のグルメ」とコラボすべきなんじゃないか！？

孤独のグルメはたまに「地方」に行くことがある。
それだ。・・・これだよ。これが良いよ。

自分の中で勝手にひらめいた。

Jリーグの、シーズン中の設定したとある途中の試合（ちょうど中間くらい）の時点で
１位のチームは
「孤独のグルメJリーグ編」を作れる権。
というものを設定すればいいんじゃないか？

そうすると、優勝の前に、そこに向かってみんな
「孤独のグルメ権」を求めてくるに違いない！

Jリーグをライトに見ている層にはわからないと思うけれど、
Jリーグのスタジアムは、今や、へたな物産展よりすごいことになっている。


これハヤシライス。かなりクオリティ高い。
↓

鹿島スタジアムでのメロンシュークリーム。
スタジアムで、こんな生シュークリームまで売る。
↓

最近のお気に入りは、このローストビーフ丼

めちゃウマで、2個いけるレベル。

スター選手の居ないチームは、スタグルとチームマスコットで
お客を呼ぼうと毎回試行錯誤なのだ。

そして当然現地の店などが出店するので、まさにグルメ天国。
大抵、サッカーあまり興味ない友人を連れていくと、
サッカーよりそっちに夢中になることがほとんど。

五郎さんにはもってこいだと思われる。

先日このアイデアをtwitterで書いたら、
友人から「（五郎さん）肝心の試合見ないで帰りそう」
と言われたが、まあそれはそれでかまわない。

要するに「サッカーのスタジアムは意外とこんな事楽しめるんだ！？」ってことを知ってもらうための宣伝なのだから。

なので、
「五郎さん、何かの仕事で、当日スタジアムに出向くことになる」

「その前に　チラっと立ち寄った地元の店で、軽食堪能（ここで、他の客のエキストラとしてチームスタッフが参加）」

（これは国立競技場近くのハワイレストランでこの間帰りに食べたモノ。
美味しかった♪）
↓

久住さん的に言うと、「麦スカッシュ」（笑）
＆ガーリックシュリンプ

「スタにいって、簡単に仕事をこなして、ついでに試合でも見て行けばと言われて、スタグル堪能」

「スタグルの屋台の大将はチームの社長かOB選手とか。」
（駄洒落かけあい用に早野さんスタンバイ）

「帰りに、チームのお菓子とかも買う」

こういうのね。
↓

んー。素晴らしい。

ホントにね、芝生の匂いをかぎながら、
美味しいスタグルをサッカースタジアムで堪能するのって最高なんですよ。


これホントやって欲しい。

「ぶらっと久住」は実際の試合時に取材（スタッフが大変そうだけど）

妄想するだけで色々膨らんでくるじゃないか！？

そして、そのチーム＆孤独のグルメのコラボでご飯茶碗を作ろうか。

素晴らしいアイデア！

以前、高城某氏が「B級グルメとゆるキャラでは、海外からの観光客は呼べない」と書いていたけれど、
確かにそうだけれど、「B級グルメじゃなく、孤独のグルメ」なら
国内の観光客は呼ぶことができるかもしれない。


いやー、これホントやって欲しい！
テレ東繋がりでFOOTBRAINとかが乗ってくれないかしら・・・





って．．ここまで書いて気づいたけど、そもそも孤独のグルメって、関東圏以外で放送されてるんだろうか・・・・。
（以前広島では見れなかった）

そして、先日の横浜Mvsセレッソでの日産スタジアムで、
３万なんぼ集客があったというのを見て思った。


「やっぱり２ステージだろうが、グルメだろうが、ゆるキャラだろうが・・・
どんなに試行錯誤しても、柿谷みたいな「どん底から這い上がって来た的なストーリーのあるスター選手」こそがJリーグに客を呼ぶために必要なんだな」と。

HOLY MOTORS鑑賞

ようやく、待ちこがれたHOLY MOTORS見てきました。
（多少のネタバレ有り。注意）

レオス・カラックスは大大大好きな監督なので、
ホントにこの１３年ぶりの長編が楽しみでして。

ただ、日本公開初日初回に見に行きたかったのだけれど、
以前からの所用が入ってしまっており断念。
その後も、どうやっても時間が作れず、今日ようやく見て来た次第です。

しかし、素晴らしかったですね。賛否がある作品のようですけれど、
めっちゃ好きです。

息が詰まるほどの切なさとか、緊迫感とか、
ポエジーで難解な台詞まわしも、
あのコントラストの強い、粗いフィルム画像も無いけれど、
カラックスの過去の作品を、全て洗練させて継ぎ合わせたような感じに成ってる気がします。

音楽も今回はかなり良かったのではないでしょうか？
カイリーミノーグが出ていたから、あのカイリーの歌も良かったけれど、
それ以外の部分でも、音楽がかなり効果的だったと思う。
インターミッションで、アコーデオンを引きながら行進する場面も！

そして、エヴァ・メンデス、綺麗だったねー。
カメラマンが「ビューティ！ビューティ！」って連呼してシャッターを押していたけれど、ホントに綺麗だった。
そして、あのエヴァ・メンデスを、
首の後ろに担いで運べるドニ・ラヴァンがとにかくすごい。
この映画パンフの後ろ表紙のこの二人。絵になる。
まさに美女と野獣。

ドニは、とにかく汚れた血の時もポンヌフの時も凄かったけど、
今回のアクション？はとにかくすごい。
必見。
アクションキャプチャーの時のエロティックでSF的な感じも良かったし。
メルドに扮した時の花を食い散らかしながら疾走する姿は圧巻。

カラックス作品はやはりドニが居ないと始まらないと思う。

そして、ラスト近くのカイリーとの絡み。
お姫様抱っこをして、階段を上がる姿は「汚れた血」の時に、
ビノシュをお姫様だっこした場面のセルフオマージュ。
あの廃墟になった百貨店は、ポンヌフの時に映されていたものだし。

２０年前の云々。をあの廃墟の場面で語るというのは、
もう「時は過ぎて、昔に戻ることはできない、自分達は未来に向かって、
今を生きるしかないのだ」という
ことなのかなとも思ったけど・・・。

パンフ購入は必須だと思います。

リムジンを使った理由も興味深いし。
カラックスが「観客のために作品は作らない」ということも。

うーん。もう一度見に行きたいけど、時間ないかなぁ・・・・。
とにかく今までのカラックス作品とは全く違うけれど、
満足でした。

出雲にて。

先日、出雲大社にいってきました。実に４年ぶり。
当日はお天気にも恵まれてて、少し風が強かったけどそのおかげで、
飛行機でこんな絶景を・・・。

いやー。富士山。美しいです！
日本人を実感する瞬間です。

１時間ちょいで出雲空港に到着。
空港名が変わって「縁結び空港」になったんですよね。

なんか行くのは良いけど、ここに来てる女性の人達、
ほとんどが縁結びのお参り目当てバレバレというのがなんというか・・・
（まあ私もそうなんですけど）

仕事の縁を結びたいです。

そして、以前は無かった、空港から大社への直行バス。
これすごく便利。

やっぱり出雲に来る人の目的の多くがここですからね。
出雲はこういうサービスとかかなり良いと思う。
有り難いですね。

玉造温泉にも直行で行くバスがあるみたいです。

そして正門前に到着。
ここは何度も参っていますけど、参道がすごく良いんだよね。

色々な神社に行くけれど、出雲大社も日御碕もすごくなんというか、
「気」が良い感じ。すごくこの辺の土地が「好き」
自分には合うみたい。

おっきくって優しい感じっていうんですかね・・・。
今年は「平成の大遷宮」があるので余計に力入れてる感じで、
色々なところに置いてある、
フリーペーパーみたいなものが、かなり充実していて、
ヘタなガイド本買うより良いですよ！

この参道を通ると、ホントに身体中が綺麗になるような感じ。
色々な大きい神社の参道の中でも、ホントに印象深い素敵なとこ。

そして、大社様から日御碕へ・・・

この時点でまた１０時半くらい。
朝一の飛行機だと、こんなに余裕なんです。
なので、午前中に大社様と日御碕、両方まわれてしまうんですよ。

大社からバスで２０分くらいなんですけれど、
大社を過ぎてバスで２〜３分ですぐに稲佐の浜。
そこで海がぱーーっと広がって、それはもう絶景。
そこから海沿いをずっと登っていくんですけれど、それがもう素敵で。

日御碕は、もうその土地自体が「今まで日本で来た中でNO1」って思ってしまったほどの景勝地で、私だけかもしれないんですが、すごくこの土地に惹かれるんですよね。

日御碕神社も海沿いの明るくて華やかで、それでいてシンプルな素敵な神社です。
竜宮城みたいなイメージ。
ここもホントにすごく好き。オススメの場所ですね。

日御碕神社を脇から出ると、すぐに海！

ここを右に登っていくと、神が降り立つと言われる経島というのがありまして、
ウミネコの繁殖地でもあり、ホントに神々しい場所です。

海が青くてホントに綺麗な場所です。
ここは日本一の夕陽が見られる場所。としても有名。
夕方来たことないけれど、ホントここは是非行って欲しい場所。

ただし、この美しい断崖と青い海は、一歩間違えると「火サスか！」って感じなので、
一人だとちょっとコワいかも。

そして、素朴な感じの食堂兼お土産屋で、「生ウニ丼」があったので、
出雲蕎麦にしようと思った昼飯を変更。

美味しかったです！
地物のわかめなども買ってきました。

早々に出雲市に戻って来て、ホテルへ。
駅前がなんかカワイイ♪



ご飯もなかなか豪華でした♪

翌日は９時に松江に着くようにホテルを出て、八重垣神社へ。

ここもすでに何度も訪れています。

有名な夫婦椿、鏡の池があるのですが・・・

いわゆる、紙のおみくじの上にお金を置いて池に浮かべて、
すぐに沈むと早く結婚でき、全然沈まないと遅い。というあの占いの池なんですが・・・

以前４年前に来た時、すぐに沈んだんですよ。でもこれ、お金の置き方とかに
よると思う。

なので、これって多分当たりません。。
今回はまあ普通に１０〜１５分くらいで沈みました。

そして八重垣神社は、子宝のご利益もあるところでして・・・随分以前に来た時は、
いわゆる木彫りの男性のωが、いっぱい神社中にあったはずなんですよね。
ところが昨今観光客も増えて、女性も多くなったせいか、
木彫りのアレはだいぶ減ってしまい、
今では一カ所に集められていました。
この左のが大きいアレですね。

ちゃんと拝んできました（笑）
そして近所のお土産屋ではこれを友人にお土産に買ってきました。
（これ必ず出雲では買う（笑））

１泊でかなり短い滞在でしたが、天気にも恵まれて良い旅でした。

良い仕事と、良い人（男女問わず）縁結びのご利益あると良いな。