ようやく、待ちこがれたHOLY MOTORS見てきました。
(多少のネタバレ有り。注意)
レオス・カラックスは大大大好きな監督なので、
ホントにこの13年ぶりの長編が楽しみでして。
ただ、日本公開初日初回に見に行きたかったのだけれど、
以前からの所用が入ってしまっており断念。
その後も、どうやっても時間が作れず、今日ようやく見て来た次第です。
しかし、素晴らしかったですね。賛否がある作品のようですけれど、
めっちゃ好きです。
息が詰まるほどの切なさとか、緊迫感とか、
ポエジーで難解な台詞まわしも、
あのコントラストの強い、粗いフィルム画像も無いけれど、
カラックスの過去の作品を、全て洗練させて継ぎ合わせたような感じに成ってる気がします。
音楽も今回はかなり良かったのではないでしょうか?
カイリーミノーグが出ていたから、あのカイリーの歌も良かったけれど、
それ以外の部分でも、音楽がかなり効果的だったと思う。
インターミッションで、アコーデオンを引きながら行進する場面も!
そして、エヴァ・メンデス、綺麗だったねー。
カメラマンが「ビューティ!ビューティ!」って連呼してシャッターを押していたけれど、ホントに綺麗だった。
そして、あのエヴァ・メンデスを、
首の後ろに担いで運べるドニ・ラヴァンがとにかくすごい。
この映画パンフの後ろ表紙のこの二人。絵になる。
まさに美女と野獣。
ドニは、とにかく汚れた血の時もポンヌフの時も凄かったけど、
今回のアクション?はとにかくすごい。
必見。
アクションキャプチャーの時のエロティックでSF的な感じも良かったし。
メルドに扮した時の花を食い散らかしながら疾走する姿は圧巻。
カラックス作品はやはりドニが居ないと始まらないと思う。
そして、ラスト近くのカイリーとの絡み。
お姫様抱っこをして、階段を上がる姿は「汚れた血」の時に、
ビノシュをお姫様だっこした場面のセルフオマージュ。
あの廃墟になった百貨店は、ポンヌフの時に映されていたものだし。
20年前の云々。をあの廃墟の場面で語るというのは、
もう「時は過ぎて、昔に戻ることはできない、自分達は未来に向かって、
今を生きるしかないのだ」という
ことなのかなとも思ったけど・・・。
パンフ購入は必須だと思います。
リムジンを使った理由も興味深いし。
カラックスが「観客のために作品は作らない」ということも。
うーん。もう一度見に行きたいけど、時間ないかなぁ・・・・。
とにかく今までのカラックス作品とは全く違うけれど、
満足でした。