先日、自分の中でNo1フェイバリット映画、Betty Blueをみてきました。
デジタルリマスター版が公開になっているので、楽しみにしていたのですが・・・
ネタバレ?(とは言わないか?)になってしまいますが、
インテグラルを見た人にはハッキリいって物足りない。
あの映画は完全版じゃないと、特に後半のベティが壊れていく過程が良くわからず。
子供への執着=のぞむものを得られない。という感覚が、わからないまま、
いきなり、ただ壊れていく気性の激しい女が描かれている感じになる。
なので、正直始めての人にはおすすめしないし、
綺麗な画像で見たいというのはあるかもしれないけれど、
なんか、はしょって切り繋いだ感は否めず、大きいスクリーンでもなかったので
少々がっかり。
しかしそうはいっても、あらためて見て
(というかDVDも持っていてすでに何十回と見ているのだけれど)
ジャン・ユーグ・アングラードってこんなにカッコ良かったっけ!?
という感覚に。
そりゃそうだ。私がこの映画を始めてみたのは20歳の時。
20歳から、外国人の30代半ばの人をみると、すごく大人に思えるけれど、
今みると、普通に恋愛対象でいける訳で・・・
この間、「汚れた血」でのミシェル・ピコリを見た時も
初めて見た当時(20歳)は「どうしてこんなオッサンに、ジュリットビノシュは夢中」っていう設定なのか?と思ったけれど、今見るとなんとなくわかるわ。
そして、やっぱり何度みても秀逸なのが、この映画のロケ地。
以前から行ってみたいと思っていたけれど、この間ググったら、
この、前半の象徴的なバンガローの風景のある土地が南フランスのGruissanというところで、
なんと、私が以前フランスW杯で、良くわからないままたどりついた、
Sète Balaruc Les Bains, というところの近くっぽい上、地形も似ている!
ここに行った時に目が覚めて、街を歩いていて、
「ベティブルーの世界だ・・・」と思ったほど。
やっぱり近場だったんだ。と。
そして後半のピアノ店のあの街は、まさにフランスのど真ん中の、
「これぞただしい欧州の小さい街」っていうような
Marvejolsという街らしい。
うーん、行きたくなってきた。
この映画は、とにかく夏のこの季節に、BGMならぬ、BGVとして流し見するだけでも良い。
美しいフランスの風景と、Gabriel Yaredの音楽。
それにテキーラ・ラピド。で一気にフランスに心が飛べる感じ。
あの、向かいあってピアノを弾くシーン、
車のボンネットの上に座って「ケツ(アソコ)をあっためてんの」と挑発するシーン
(デジタルリマスター版ではカットされてる)
バンガローにペンキを塗るシーンや、
綺麗な丘の上から、彼女のバースディを祝って、愛し合う場面。
どれもこれも素敵で、単なる激情する恋愛の物語ではないのが、
この映画の人気の秘密。
彼の才能を信じて、自分のささいな幸せを夢見るという、
女性としての原点のような恋愛は、
今のこの現代の世界では、なかなか得ることができない人の方が多いのかも。
だから映画の中の熱情に憧れて、リアルの世界をしばし忘れたい人が、
こんなにもいるのかな。
この映画は、とにかく夏のこの季節に、BGMならぬ、BGVとして流し見するだけでも良い。
美しいフランスの風景と、Gabriel Yaredの音楽。
それにテキーラ・ラピド。で一気にフランスに心が飛べる感じ。
あの、向かいあってピアノを弾くシーン、
車のボンネットの上に座って「ケツ(アソコ)をあっためてんの」と挑発するシーン
(デジタルリマスター版ではカットされてる)
バンガローにペンキを塗るシーンや、
綺麗な丘の上から、彼女のバースディを祝って、愛し合う場面。
どれもこれも素敵で、単なる激情する恋愛の物語ではないのが、
この映画の人気の秘密。
彼の才能を信じて、自分のささいな幸せを夢見るという、
女性としての原点のような恋愛は、
今のこの現代の世界では、なかなか得ることができない人の方が多いのかも。
だから映画の中の熱情に憧れて、リアルの世界をしばし忘れたい人が、
こんなにもいるのかな。