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2012年12月8日土曜日

DAVID LYNCH展〜暴力と静寂に棲むカオス

先日、ラフォーレミュージアム原宿で開催された
DAVID LYNCH展〜暴力と静寂に潜むカオスを見てきました。



昨年、一昨年だったか、大阪心斎橋のsixでリンチの短編集の上映があり、
それも良かったのですが、今回は作品数も多くて見応えがありました。

上映作品一覧

相変わらず、自分出演の作品ばかりで。(苦笑)
あの「変に通る声の訛った英語」で延々やり取りする作品とか。
まあ面白かったけど。

でもなんで天才監督って自分で出たがるんだろう?
カラックスも自分作品で出てくるし、
北野武もそうだよね。

やはり「自分大好き俺最高!」って人じゃないと、
映画監督なんて、ナルシズムの表現みたいなものだから、
良い作品が作れないんだろうか?

しかもリンチ先生は音楽デビューまでしちゃってるので、
当然「俺の歌だから、俺出演PV」なのである。

でもこの曲というか、PVやっぱりめちゃくちゃカッコ良いですね。
ツインピークスで、ローラがロネットとキメキメで酒とドラックと男に酔ってる時の
あのシーンを彷彿とさせる、まさに「VIOLENCE&SILENCE」な作品。
ホントカッコ良い。

Crazy Clown Time



一貫して「VIOLENCEとSILENCE」を描くのは北野武に通じるものがあるのかも。
二人とも出たがりだし。

でもそのVIOLENCEは、決して不快なVIOLENCEじゃないというか。
タケシが以前言っていたのは
「中途半端な暴力を描くから、見ている人が真似をする。
本気で表現すればホントに怖いものだとわかるから、俺は本気で暴力を描く」
と言っていた記憶があるけれど、確かにその通りなんだと思う。

そして上映作品には、あのRabbitsも。



インランドエンパイアで使われる、あの妙に怖いウサギの映像ですね。

これは声優が、マルホランドドライブの主役二人という、ホントに超豪華映像。

インランドエンパイア以降、しばらく長編作品から遠ざかっているけれど、
リンチ作品なら。。っていう俳優も多いと思うので
是非傑作をまたお願いしたいところ。

最近、またTwin PeaksのDVDひっぱり出して、毎日のように見ているので、
Twin Peaksのロケ地に行きたい気分になっています。
最近はGoogleのストリートビューで、まさに、ロケ地だったところを見れるので、
それだけでもかなり気分あがるんだけれどもね。
やっぱりNorth BendやSnoqualmieに行ってみたいもの。

ちなみにダブルRダイナーだったところの場所がこれ
http://goo.gl/maps/WNXWw
まんまですよね。

Twin Peaksもあの作品に出てきた25年後になっているのだけれど、
続編とかやっぱりやってくれないものかな。